本ページでは、ENVI5.4.0/IDL8.6.0からENVI5.6.3/IDL8.8.3までのバージョン、もしくはENVI5.7/IDL8.9をご利用中のお客様でENVI6.0/IDL9.0へバージョンアップを行う際のライセンスの移行と更新方法について概要を記載します。
※詳細につきましては、IDL90ENVI60_インストールガイドをご参照ください。
概要と注意事項
ENVI5.4.0/IDL8.6.0からENVI5.6.3/IDL8.8.3までのバージョンをご利用の場合は、旧Flexnetのライセンスシステムから新しいライセンスシステムへの移行が必要です。
ENVI5.7/IDL8.9をご利用の場合は、新しいバージョンを使用するためのライセンス更新作業が必要になります。
以下の項目は、バージョンアップに関する注意事項です。
※インターネットに接続されていない場合やProxyサーバを介したインターネット接続の場合は、以下へご連絡ください。
support_jp@nv5.com
- 1台のマシンをライセンスサーバとして同一LAN上にある複数のクライアントマシン上で使用できる「フローティングライセンス」をご利用の場合、
ライセンスサーバとクライアントの通信に使用するポートは旧Flexnetのライセンスシステムから変更があり、新しいライセンスサーバでは4080および40443を使用します。
ファイアウォールやセキュリティソフトでポートを利用できるように設定してください。
- 社名変更に伴い、デフォルトインストール先が変更されています。
Windows: C:\Program Files\harris → C:\Program Files\NV5
Linux: /usr/local/harris → /usr/local/nv5
- ライセンスサーバで使用するMongoDBのバージョンに更新がありました。Linux OSをご利用のお客様はご注意ください。
Next-Generation License Server4.1: MongoDB5.0がサポートしているLinuxのバージョン
対応OS例: RedHat/CentOS 7.0と8.0 相当
Next-Generation License Server4.2.1: MongoDB6.0がサポートしているLinuxのバージョン
対応OS例: RedHat/CentOS 8.0と9.0 相当
- SARscapeはENVI6.0上では動作しません。
SARscape5.7はENVI5.7上で動作します。
ENVI6.0をインストールしライセンスを更新した場合、ENVIの6.0の機能はご利用いただけます。
SARscapeは引き続きENVI5.7上でご利用ください。
ライセンス認証に使用するツールについて
- マシン固定用のLicense Administrator (フローティングライセンスのクライアントでも使用します)
起動したツールの左上に「ENVI-IDL License Administrator」と表示されています。
製品インストールと共にインストールされます。
ENVI6.0/IDL9.0と同様の場所から起動してください。
- ライセンスサーバ認証用のLicense Administrator
起動したツールの左上に「License Administrator - License Server」と表示されています。
ライセンスサーバインストール時にインストールされます。
起動は以下からしてください。
インストールフォルダ\license_server\bin配下のlicense_administrator.exe
ライセンスの更新について
ENVI5.6/IDL8.8からENVI6.0/IDL9.0へバージョンアップ
利用ライセンス形態に変更がない場合:
- マシン固定ライセンス
ENVI/IDLの旧バージョンで利用していたFlexnetのライセンスが認証中の場合、ENVI6.0/IDL9.0をインストール後、ENVI-IDL License Administratorを起動し、左パネルのView Licensesボタンを押下後、右パネルのMigrate Licenseボタンを押下することでライセンスが新しいライセンスシステムへと移行されます。
- フローティングライセンス
Next-Generation License Server4.2.1をインストール後、ライセンスサーバ認証用のLicense Administratorを起動し、左パネルのMigrate Licenseボタン→右パネルでQueryを押下し、Flexnetのライセンス認証情報を取得します。
その後Migrateを押下しライセンスを更新します。View Licensesで認証状況を確認してください。
クライアントはENVI6.0/IDL9.0インストール時に同時にインストールされるENVI-IDL License Administratorを起動し、Use License Serverボタンからライセンスサーバへ接続を行ってください。
利用ライセンス形態に変更がある場合:
- マシン固定ライセンスからフローティングライセンス
ENVI6.0/IDL9.0のインストールの他にNext-Generation License Server4.2.1インストールします。
ライセンスサーバ認証用のLicense Administratorを起動しライセンスの認証を実行します。View Licensesで認証状況を確認してください。
クライアントはENVI6.0/IDL9.0のENVI-IDL License Administratorを起動し、Use License Serverボタンからライセンスサーバへ接続を行ってください。
ENVI5.7/IDL8.9からENVI6.0/IDL9.0へバージョンアップ
利用ライセンス形態に変更がない場合:
- マシン固定ライセンス
ENVI6.0/IDL9.0をインストールし、ENVI-IDL License Administratorの左パネルにあるUpgrade Licenseボタンを押下後、右パネルにあるUpgrade Licenseボタンを押下することにより、新しいバージョンを含んだライセンスへと更新されます。
- フローティングライセンス
Next-Generation License Server4.1をご利用中の場合、アンインストール無しにNext-Generation License Server4.2.1のインストールを実施していただけます。
Next-Generation License Server4.2.1をインストール後、ライセンスサーバ認証用のLicense Administratorを起動し、左パネルのUpgrade Licenseボタンを押下、その後右パネルのUpgradeボタンを押下しライセンスを更新します。
クライアントはENVI-IDL License Administratorを起動し、Use License Serverボタンからライセンスサーバへ接続を行ってください。
最新のフローティングライセンスのご利用が推奨されますが、Next-Generation License Server4.1をご利用の方はDeactivate LicenseとActivate Licenseを行うことでライセンス更新は可能です。
利用ライセンス形態に変更がある場合:
- マシン固定ライセンスからフローティングライセンス
Next-Generation License Server4.2.1をインストールしてください。
ENVI-IDL License Administratorで認証中のライセンスをDeactivateし、ライセンスサーバ認証用のLicense Administratorを起動しライセンスを認証してください。