ENVIの表示例 (左上) SAR ALOS-2の表示 (右上) 光学衛星 Landsatデータ表示 (左下) ドローン搭載IRカメラによる植生指標解析 (右下) envi lidarツールによる点群データの3次元表示
ENVIのスペクトルライブラリ
ENVIは、元々ハイパースペクトルデータを軽快にハンドリングし、解析を行うことを目的として開発が始まった経緯があるため、マルチスペクトル・ハイパースペクトルなどの複数バンドの大容量データハンドリングを得意とし、定評ある解析アルゴリズムや各種スペクトルライブラリが搭載されています。これらの機能は、昨今注目を集めているドローンから取得したデータにも活用いただけます。
ENVIは、操作ガイドに従って進めるだけで簡単に解析結果を導くことができるワークフロー機能を多数搭載しています。画像処理の専門知識が無くても、科学的根拠に基づいた解析結果を手軽に得ることができます。
ワークフロー名称
処 理 内 容
◆差分抽出ワークフロー
二時期の画像の変化を抽出する
◆分類ワークフロー
教師付き・教師なし分類を行う
◆rpcオルソ補正ワークフロー
rpcモデルを使用してオルソ補正を行う
◆レジストレーションワークフロー
画像間の位置合わせを行う
◆シームレスモザイクワークフロー
複数枚画像の結合を行う
◆特異点抽出ワークフロー
画像の背景と明確に異なるターゲットを抽出する
◆主題図変化抽出ワークフロー
同じシーンの 2枚の分類画像を使って、差異の特定をする
◆フィーチャ抽出ワークフロー
波長・テクスチャ・空間情報に基づいて分類を行う
◆可視領域解析ワークフロー
demを使用してビューソースから見える領域を特定する
また、ワークフローに搭載されているプレビュー機能を利用することにより、データ全体へ解析処理を施す前に、設定したパラメータに基づく解析結果を部分的に表示し、パラメータの再調整などを行えるので、大容量のデータでも一度の処理で最適な解析結果を得ることが可能になります。
ENVIでは、特定の解析処理向けにオプションライセンスを用意しております。
オブジェクト分類を行うモジュールです。ピクセルの情報だけでなく、形状や属性情報などを使用し、ユーザが求めるターゲット抽出に向けた分類処理を実行します。また、ENVI LiDARが標準機能として追加されたことに伴い、LiDARツールで建物・送電線・鉄塔・樹木のオブジェクト抽出をサポートします。 ※ENVI LiDARツールはWindows版のみのサポートです。
高解像度光学センサーのステレオペア画像から、DEMを生成します。
MODRTANベースのFLAASHやQUACアルゴリズムを用いて、マルチ・ハイパースペクトル画像の大気補正を行うモジュールです。
高解像度光学センサーのステレオペア画像から、3次元点群データを生成します。
NIFTファイルフォーマットの読み込み・書き込み処理をサポートするモジュールです。
SARデータ解析専用のオプションライセンスです。SARscapeの詳細はこちらから。
ENVIでDeep Learningを実行させるオプションライセンスです。ENVI Deep Learningの詳細はこちらから。
ENVIは、画像解析処理において定評がある「IDL」を用いて開発されました。IDLは大容量画像データを高速に解析処理できる配列指向型のプログラミング言語です。IDLを用いてプログラミングを行うことにより、独自機能をENVIに追加したり、ENVIのGUIを起動させずにバッチ処理を行うことなども可能です。
IDLで作成したプログラムを指定フォルダに保存するだけで機能拡張が可能
また、ENVIは、データ読み込み・分類・幾何補正・指標解析・画像変換などの解析処理、解析結果の出力などで、オブジェクトメソッド型のAPI(ENVI Task)を多数提供しており、これらのAPIを利用した解析プログラムの開発が可能です。ENVI TaskによるプログラムとENVI Services Engineを併せて利用することにより、リモートセンシングデータ解析・可視化アプリケーションのWebサービス展開も容易に実現できます。商用サービス展開や社内・共同研究者との解析アプリケーション共有、データ公開などに最適です。
ENVIに標準機能として搭載されている「ENVI LiDARツール(旧 E3Deソフトウェア)」を用いて、航空レーザやSfMソフトウェアで作成した点群データから、非常に簡単・高速にDSM(数値表層モデル)やDTM/DEM(数値地形モデル)を生成することができます。「ENVI LiDARツール」の詳細はこちらから。
※ENVI LiDARツールの利用は、Windows版のみの機能です。
航空機レーザやドローンの点群データ処理に関する詳細はこちらから
ENVIは、GISの代表的なソフトウェアであるESRI社ArcGISとのシームレスな連携を実現しており、マウスのドラッグ&ドロップ操作によるデータのやり取りなどが可能です。また、ENVI内での表示範囲をESRI Basemapsで参照できるReference Map Link機能も搭載され、解析作業の効率化に役立ちます。
Reference Map Link機能とArcMap上の解析結果表示
NV5 Geospatialでは、リモートセンシングデータ解析ツールの導入を検討されておられる方向けに、ENVIの無償評価利用制度を設けております。様々なリモートセンシングデータの解析処理の統合プラットフォームとして利用できるENVIを是非お試し下さい。無償評価利用のお申込みは、 評価版ライセンス申請フォームからお願いします。 また、ライセンス価格や製品資料請求などのお問い合わせは、こちらの 問い合わせフォームからお願いします。