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SARscapeの軌道ファイルダウンロードに関する不具合: Sentinel Download Auxiliary files(翻訳記事)

2021年3月、Sentinel-1データに対するSARscapeの自動軌道ファイル取得が機能しなくなりました。この問題の原因は、欧州宇宙機関(The European Space Agency: 以下ESA)による仕様変更でした。ESAは軌道ファイルの可用性と品質を向上させるために、新しいAPIを介してアクセスできる新ポータルに移行する際に、すべてのアーカイブデータに対して変更を加えました。詳細はESA公式のアナウンスを参照ください。

 

SARscapeでは、パッチ5.6.020210331でこの問題に対処しました。SARscapeのユーザはこのパッチファイルを以下の箇所から入手することが可能です。そして、このパッチを適用することで、自動軌道ダウンロードの問題を修正することができます。

 

 

     ENVIを起動 > ENVIツールボックス > SARscape > Last patch available

 

 

なお、ESAによって新しく再処理された軌道ファイルは、従来と別のファイル名で公開されている点に注意が必要です。このために、すでにローカルリポジトリに存在する軌道ファイルが重複してダウンロードされる可能性があります。

 

これを回避するため、まずはローカルの AUX_POEORB および AUX_RESORB ディレクトリを削除し、その後パッチで提供される新しいSentinel Download Auxiliary filesツールを使用して、改めてダウンロードすることを推奨します。最初の実行ではアーカイブ全体を再作成するのに数時間かかりますが、この手順により、ディスク上のスペースの浪費を回避できます。この記事の作成時点(2021年4月15日)においては、アーカイブの完全なローカルコピーには、約18GBのスペースが必要です。

詳細については、対応するSARscapeツールのヘルプページを参照するか、サポートチームにお問い合わせください。

 

この内容は、2021年4月15日の sarmapによる英文記事の翻訳です。

 

原文:https://www.nv5geospatialsoftware.com/Support/Self-Help-Tools/Help-Articles/Help-Articles-Detail/ArtMID/10220/ArticleID/24030/SARscape-orbit-files-download-issue-Sentinel-Download-Auxiliary-files