災害管理(翻訳記事)
自然災害は、その頻度と規模が飛躍的に増加するにつれ、世界でますます関心が高まっています。これらの災害は人口集中地域を襲い、より多くの人に影響を与えているため、予期できない大規模な災害を監視し管理するためのツールのニーズが高まっています。衛星画像、無人航空機、リモートセンシング技術などの技術的進歩により、洪水、地震、津波、森林火災などの事象を監視し管理することが実際に行われています。
衛星のハードウェアや技術が改良/進歩するにつれて、その画像から情報を抽出する分析能力もまた進化する必要があります。衛星の回帰日数の向上や、より高い解像度のセンサー、利用可能なスペクトル帯の数の増加に伴い、ENVIの高度な解析は災害管理にとって非常に貴重なツールとなります。
私は、災害対応のための自動化されたワークフロー、特に洪水のマッピングと監視のテストを行うため、デイモス・イメージング社のグループ(Urthecast会社)と緊密に協力してきました。ENVIでDeimos-2の非常に空間解像度の高い画像を処理することにより、洪水マッピング、洪水範囲、特徴抽出、および時間データを用いた変化検出を行うことができます。ENVIが、災害後の正確な状況を把握するために、迅速な処理環境でDeimos-2画像をどのように利用できるか、2つの個別例を以下に示します。最初の例は、2017年モスルダムの洪水例です。前後の写真からわかるように、一定期間に渡ってスネーク川を広げた大量の洪水や瓦礫があり、住民の避難や何百万ドルもの損害をもたらしています。
2番目の例は、インドネシアのPaluで最近起きた地震です。2018年9月28日にマグニチュード4.9の地震がPaluを襲い、Paluとその周辺の地域で大規模な「液状化」を引き起こし、多くの建物が浸水する土石流が発生しました。ENVIのツールを使用して、汚染された洪水の土砂だけでなく、それ以前の水の相対的な深さも抽出できました。
自然災害の数と重大度が増加し続けるにつれて、それを管理し、監視する効果的な方法の必要性も高まります。デイモスの高解像度画像とENVIの分析は、自然災害の状況認識を向上させ、適切な人に適時に実用的な情報を提供する1つの方法です。
この内容は、2018年12月3日の Connor McKissick による英文記事の翻訳です。
原文:https://www.nv5geospatialsoftware.com/Learn/Blogs/Blog-Details/ArtMID/10198/ArticleID/23563/Disaster-Management